練習記録

ピアノ練習と読書のメモです。

「流暢性の幻想」

本で読んだ知識を暗譜に応用してみます。とはいえ、一気に書ける程にまとまっていませんので、知識の整理をかねながら、小出しに書いていこうと思います。

流暢性についてです。

流暢性とは情報を適切に素早く処理し出力する能力のことである。事実や公式や要旨がその場ですぐに思い出せると、翌日や翌々日になっても思い出せると信じてしまうのだ。人は忘れるという事実を忘れてしまうのだ。

同じ内容の勉強を2回するとき、勉強する間隔をあけると2回目の勉強が大変になるとわかっているので、間隔をあけるのは非生産的だと考えてしまう。だが事実はその反対だ。たとえつらいと感じても、間隔をあけたときのほうが多くを学ぶ。流暢性が判断を惑わせるのだ。

暗譜したばかりの自分を信用するリスクは高い、と捉えられます。現状を知るためには、時間をおいて自己テストを行うほうが望ましそうです。

エビングハウス忘却曲線と呼ばれるグラフがあります。無意味な3文字の単語を語呂合わせなどを使わず10個丸暗記して、テストまで復習は絶対せず、どのくらい長く覚えていられるかという忘却の実験です。忘れる割合は時間に比例しないようです。平均的に覚えている数は4時間後に5個、24時間後に3個、48時間後に2個程度となっています。

忘れるという事実を忘れない事で、より慎重な暗譜ができるのではないか、と思います。次に忘却曲線に変化を与える学習法についてまとめてみます。