練習記録

ピアノ練習と読書のメモです。

「チャンク」

「チャンク」とは心理学の用語で「情報のまとまり」を意味する。人は、自分が持つ知識にもとづいて、学習したことから意味のあるまとまりを見つけて記憶に保存する。そのまとまりが「チャンク」だ。たとえば、「Y、N、B、C、B、B、C、E、F、I、F、A、C、I、A、M、B、A、Y」というアルファベットの羅列がある。これを数分で覚えてみよう。~(略)~一般に、これで思いだすことができるのは7個前後だと言われている。では今度は、「Y、NBC、BBC、FIFA、CIA、MBA、Y」というように、いくつかのアルファベットをまとまりにして覚えてみよう。このほうが、より多く思い出せるはずだ。それは、アルファベットのまとまりに意味があるため、「チャンク」として記憶に保存されるからである。

これを暗譜に当てはめると、和音はコードとして認識、コード進行として記憶した方が楽に覚えられると思います。Dm7→G7→Cや、E7→Amなどよくあるパターンを見極めることで、効率的に覚えられるのではないかと思います。パターンを探そうとする視点が、記憶を整理するためにも、役立つのではないかと感じます。

『ごく平凡な記憶力の私が1年で全米記憶力チャンピオンになれた理由』『記憶に自信のなかった私が世界記憶力選手権で8回優勝した最強のテクニンク』『記憶力世界チャンピオンカールステン博士の頭がよくなる勉強法』に様々なチャンク化の方法が書かれていました。

いかにして暗譜に応用するか、が問題ですが。

自分の中の人間らしい感情、脆さ、そして「現実感」を付加することで、脳はその話を真実だと思い、それによって記憶が定着しやすくなる。面白いことに、脳の回路、つまり個々のニューロンニューロンのネットワークは、真実と想像の区別がつかない。意識の主体では「あなた」だけが、真実を知ることができるのだ。

この辺りがヒントになっている気がします。音のパターンを感情や想像、論理に置き換えて、エピソード記憶に近づける事が可能であれば、と思います。暗譜への活用は実験中です。