『世界記憶力グランドマスターが教える 脳にまかせる勉強法』
今、教育の世界では「考える力」を重視する方向に視点がシフトしてきています。
確かにそれは正しい考えで、私も否定はしません。しかしながら、何もないところから「考える力」が養えるでしょうか?ともすると、たくさんの知識を頭に入れることによって、「考える力」が育たなくなると言っているように聞こえます。
それではあまりにも脳をみくびっています。脳の働きが単に情報をとどめておくことだけだとしたら、確かに脳には記憶媒体としての価値しかありません。けれども、本書でも書いたとおり、脳には頭の中に入れた情報同士を有機的に結びつける能力があるのです。
必要な知識が頭の中にあることが前提にあり、それがあるからこそ養うことができるのが、「考える力」なのではないでしょうか。
勉強法としては、この辺りと共通項が多かったです。