「流暢性の幻想」
本で読んだ知識を暗譜に応用してみます。とはいえ、一気に書ける程にまとまっていませんので、知識の整理をかねながら、小出しに書いていこうと思います。
流暢性についてです。
流暢性とは情報を適切に素早く処理し出力する能力のことである。事実や公式や要旨がその場ですぐに思い出せると、翌日や翌々日になっても思い出せると信じてしまうのだ。人は忘れるという事実を忘れてしまうのだ。
同じ内容の勉強を2回するとき、勉強する間隔をあけると2回目の勉強が大変になるとわかっているので、間隔をあけるのは非生産的だと考えてしまう。だが事実はその反対だ。たとえつらいと感じても、間隔をあけたときのほうが多くを学ぶ。流暢性が判断を惑わせるのだ。
暗譜したばかりの自分を信用するリスクは高い、と捉えられます。現状を知るためには、時間をおいて自己テストを行うほうが望ましそうです。
エビングハウスの忘却曲線と呼ばれるグラフがあります。無意味な3文字の単語を語呂合わせなどを使わず10個丸暗記して、テストまで復習は絶対せず、どのくらい長く覚えていられるかという忘却の実験です。忘れる割合は時間に比例しないようです。平均的に覚えている数は4時間後に5個、24時間後に3個、48時間後に2個程度となっています。
忘れるという事実を忘れない事で、より慎重な暗譜ができるのではないか、と思います。次に忘却曲線に変化を与える学習法についてまとめてみます。
2/3~4
22/3
爪の切りすぎで2の指を痛めてしまいました。半年前にもやってしまった記憶があります。暗譜と左手中心に30分でした。
『習熟への情熱』という本で利き手の右を骨折した筆者が、左手のみで練習をして、逆に今までにない動きに新化した、という話をふと思い出しました。凄すぎて極端な例にしても、ネガティブな状況でも出来ることがある。その視点は片隅においておきたいと思います。
ジャグリングは20分です。ミルズメスとオーバーショルダー連続14回でした。
2/4
指が原因で通常通りでは弾けないこともあり、レッスンは暗譜についての話になりました。他、暗譜を絡めた左手のみの練習で60分です。
ジャグリング40分です。オーバーショルダー連続10回、バークスバラージ、スローで観察、4ボールの練習をしました。
2/1~2
2/1
100分です。『アラベスク』と『パストラル』を中心に練習しました。レッスンでは後半部分のクレッシェントの指摘がありました。『パストラル』の不明点を聞きましたので次回の練習にいかしていきます。MIDIでイメージとの違いを確認しました。暗譜に向けての行動を開始していきます。まずは暗譜の知識を数回に分けてまとめてみようと思います。
ジャグリング50分でした。オーバーショルダー連続20回を達成しました。ボールの持ち方と準備が成功率に影響していそうです。バークスバラージ出来そうで出来ない感じで、動画確認しながらの練習です。
2/2
ピアノ70分でした。楽譜なしでどこまで弾けるかを確認しました。少し考えると出てきましたが、少し考えるという状態に意識を消費しているように思いました。曖昧に記憶している事が原因で、暗譜の精度をあげれば他の事に意識を向けれるのかもです。
アラベスク95~110の範囲でした。
ジャグリング30分です。バークスバラージの動画をスロー再生で確認しています。
1/29
長勤務のため、ピアノ25分でした。BPM95~115の予測が90~95とズレがありました。
ピアノを練習していると、自然と指が曲を覚えてしまい、無意識に暗譜している事が多いように思います。『ビッグブリッジ』までは無意識でした。同時にここに隙があるようにも感じていまして、前回『アラベスク』では指から離れた暗譜を試みました。最終的に、いつも通り指で覚えてしまった感もありますが。。。
自転車に乗るなど、言葉で説明の難しい記憶を手続き記憶と言い、言葉で説明しやすい知識をエピソード記憶と言い、脳の保存される場所が違うようです。ピアノに関しては、エピソード記憶を強化してみる価値があるのでは、と思います。
前回同様、コードを割り当てて、イチから楽譜を書くという面倒な作業を行います。
ジャグリング0分です。